VOL.9「相棒はキャンピングカー、私らしく生きる旅」金高理恵子
このカテゴリーでは、自分らしくイキイキと輝く女性達に「10年前の私に伝えたいこと」「10年後の私から現在の私へのメッセージ」というテーマでゲスト寄稿していただきます。第9回は福岡県在住、女性専用移動型サロンのオーナー理容師 金高理恵子さん。昨年10月に開催された「グレイヘアフェス2023 in FUKUOKA」のモデルとしてランウェイを歩きました。
「相棒はキャンピングカー、私らしく生きる旅」金高理恵子(福岡県在住・56歳)
1歳から母と二人暮らし。理髪店を営む母の跡を継ぐために理容師資格を取得するも「自分がやりたいことはこれじゃない…」と思い、家を出て様々な仕事に就き、29歳で結婚。50歳で結婚生活にピリオドを打ち、実家に戻りました。2年前、母が84歳で引退したのを機に、53年間続いた理髪店を女性専用のお顔剃り専門店として再始動。並行して、長年の夢だったキャンピングカーを手に入れ、女性専用の移動型サロンとして美顔術とハンドケアの仕事を始めました。今自分がやりたいことを叶えるために挑戦する日々です。
母の介護が始まり、これまでの働き方には限界があると感じ、若い頃取得した理容師の資格を生かして何かできないかと考えました。不安はありましたが、昔勉強したノートやテキストを見ているうちに、もう一度挑戦してみたいという気持ちが湧き起こりました。
同時に、昔から憧れていたキャンピングカーで移動型サロンができたらいいな、という思いが膨らみ、キャンピングカー専門店に何度も足を運びました。そしてやっと「これだ!」と思える理想の車にめぐり会い、「ジルくん」と名付けました。相棒のジルくんと美顔術とハンドケアの仕事を始め、3年目。毎日が楽しく充実しています。
「もう少し素直になればよかったね。そして、自分をもっと大切にしてあげればよかったね」
当時は、自分の中の様々な悩みに耐え、「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせながら、良き妻、良き母、良き娘でいなくてはいけないと思い込んでいました。今思えば、本当に苦しかったです。当時の自分をハグしてあげたいです。
「焦るなリエコ」
ジルくんと共に全国を巡り、様々な方とご縁を結んでいます。「良き!良き!」とエールをもらっています。大好きなゴルフも楽しんでいるので、安心してね。子供の頃のように、のんびり一人で過ごす時間を大切にしています。