VO.2「褒め言葉は言葉のギフト」競 眞貴子

このカテゴリーでは、自分らしくイキイキと輝く女性達に「10年前の私に伝えたいこと」「10年後の私から現在の私へのメッセージ」というテーマでゲスト寄稿していただきます。第2回は保育士の競 眞貴子(きそい・まきこ)さんです。

「褒め言葉は言葉のギフト」競眞貴子(きそい・まきこ 兵庫県在住・66歳)

40代の頃、義母の介護を機にヘルパー2級、介護福祉士の資格を取得。在宅ヘルパー、老人ホームの介護職を経て放課後デイサービスの保育士に転身し、現在は小規模保育園で保育士をしています。プライベートは91歳の母と同居。時々写真撮影会に参加したり、ファッションショーでランウェイを歩いています。これからも「人生は楽しむためにある」をモットーに、やりたい事を恐れずに挑戦していきたいと思っています。

10年前の私に伝えたいこと

介護福祉士をしていた頃、友人からランチパーティーの誘いを受けました。その頃の私は自己肯定感が低く、華やかな場所が好きなのに「いまの自分にはふさわしくない」と自分から遠ざけてしまう傾向がありました。ランチパーティーも断ろうと考えていたのですが、一方で普段と違う世界をのぞいてみたいという思いもあり、最終的に娘に後押しされて参加を決めました。実際に参加してみると、そこには優しく、温かく、いきいきとした女性達がいて、とても楽しい時間を過ごすことができました。その時の縁で写真撮影がセットになったウォーキングスクール主催のレッスンを受けることになりました。清水の舞台から飛び降りる覚悟で大枚を叩きましたが、レッスン内容は多岐にわたり、ポージング、メイク、ウォーキングの他、マインドを学ぶことができ、とても充実したものでした。おかげで還暦記念に幼少期から憧れていたタカラジェンヌ風のステキな写真を撮ることができました。

褒め言葉は言葉のギフト。謙遜するのはプレゼントを突き返すのと同じこと。

これは撮影の時にアテンドしてくださったウォーキング講師の言葉です。「謙遜することが美学」という考え方に染まっていた私の価値観がレッスンを境に大きく変わりました。褒められても「いえいえ、そんなことはありません」と素直に喜ぶ事ができなかった私の自己肯定感は少しずつ上がっていき、褒め言葉を素直に受け取ることができるようになりました。それから写真撮影会に参加したり、ファッションショーでランウェイを歩くようになり、今では9センチヒールでウォーキングする事もできるようになりました。10年前の私からはとても想像がつかない事です。

あの時の私に「勇気を出して新しい世界に飛び込んだことはまちがっていなかった。そのおかげで今も人生を楽しんでいます。ありがとう。」と伝えたいです。

自分に自信が持てなかったかつての私

10年後の私から現在の私へのメッセージ

65歳で定年85歳の今の職場に転職してくれたことに感謝。10年後の私も保育士として、かわいい
子ども達から「ばあば」と呼ばれ、仕事をしています。そして相変わらず撮影会やランウェイを楽しんでいます。
もう少し足腰を鍛えていた方が良かったと思うので、適度な運動をお願いしますね。我慢して生きるほど人生は長くないです。自分の気持ちを大切に、楽しんでください。

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