VOL.5「世の中に無い、オリジナリティを大切に」古田朋子

このカテゴリーでは、自分らしくイキイキと輝く女性達に「10年前の私に伝えたいこと」「10年後の私から現在の私へのメッセージ」というテーマでゲスト寄稿していただきます。第5回はdécolleté couture®︎ (デコルテ クチュール®︎ )オーナー/デザイナーの古田朋子さんです。

「世の中に無い、オリジナリティを大切に」古田朋子(大阪府在住・66歳

2017年、59歳の時にデコルテ用アクセサリーブランド décolleté couture®︎ (デコルテ クチュール®︎ )を立ち上げ、個人事業主として起業。百貨店などの商業施設に出店しています。モットーは「お客さまのお困りごと解決アイテムかつ、素材にこだわったエレガントなものづくり。 世の中に無い、オリジナリティを大切に。」

décolleté couture®︎ (デコルテ クチュール®︎ )は素材も縫製もすべて日本製。「本当にいいものを届けたい、作りたい」という私の想いに共感し、一点一点丁寧に手作りしていただけるアトリエを納得いくまで探しました。オシャレアイテムとして作った商品でしたが、思いがけず、治療により首筋や胸元の手術後を隠すアピアランスケアのアイテムとしてもお使いいただいています。

私の起業ストーリー

ワンマンで厳しかった父。その影響で弟が不登校から引きこもり、大人になっても働かずに様々なトラブルを起こしていました。暗い家庭環境でしたが、母が明るい性格だったのが救いでした。母は手仕事が得意で、なんでも手作りする人でした。

短大を卒業した後、信託銀行に就職しましたが、家庭環境など様々な要因が重なり、自律神経のバランスを崩してしまいました。しばらく休職した後、退職することに。4年間勤めましたが、働くことに自信をなくし、再就職せず、お見合いをして半年後に結婚しました。

子ども達が小学校高学年になった時に社会復帰。通販のオペレーターのパートを7年半、 都市銀行で11年半パートで働きました。 

転機が訪れたのは56歳。これまでとは違う仕事をしてみたいと思い、銀行を退職。もともとファッションが好きだったので、インポートブティックの販売スタッフのアルバイトを見つけて働き始めました。このブティックでのお客様との会話からヒントを得て、レースの胸元カバーを自作したのが、デコルテ クチュールの出発点です。

スタイリストの友人に見せたところ、「コレはいい、欲しい人がいると思うから一緒に百貨店でポップアップしよう」という話になり、3ヶ月後に阪神百貨店梅田本店デビュー。その時ご購入いただいたお客様から「こんな素敵なモノを探していました。作ってくださりありがとう。」とお手紙をいただいたことが自信に繋がりました。それからすぐに商標登録と意匠登録を出願し、税務署に開業届けを出しました。百貨店など商業施設での出店経験を積んでいく中、デコルテまわりに特化したアイテムを増やし、今に至ります。

10年前の私に伝えたいこと 

“本当のワタシ、一生の仕事を見つけた”

子供の頃からいつも「ココではないどこかに自分の居場所があるのではないか?」と居心地の悪さを感じていたあなたに「本当のワタシ、一生の仕事を見つけた」と伝えたいです。

若い頃はうまくいかないことを環境のせいにしたり、世間知らずで少し暗かったけれど、様々な経験を糧にして明るくたくましくなっています。仕事が向いていないと思い込んでいましたが、組織で働くより、個人事業主の方が合っていました。グレイヘアのステキなお仲間もでき、楽しく交流しています。 ラッキーと思える人生が待っていますよ。

インポートブティックでアルバイトしていた頃
テーブルコーディネーターの自宅にて

10年後の私から現在の私へのメッセージ 

“世の中にはない、オリジナリティを大切に”

76歳になった今もまだ元気に仕事をしています。人生100年時代、焦らず、自分のペースで進んでください。健康が一番大切なので、体調管理と食生活に気をつけて。 人とのご縁に感謝し、少しでも社会貢献できるように。そして、世の中に無い、オリジナリティを大切に。

décolleté couture®︎ (デコルテ クチュール®︎ )ホームページ

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